🤖 構成: 実際の対応事例をもとに、医療機関の情報インフラを守る意義を経営の視点から整理したものです(AI: Claude Opus 4.8 を用いて編集)。特定の医療機関・企業が識別できる情報(名称・ドメイン・IPアドレス・具体的な数値等)は一切含んでいません。 攻撃手法の詳細は、模倣を防ぐため意図的に省略しています。技術的な見分け方・対策は、姉妹メディア MEDICT DX の解説記事に譲ります。
ホームページ改修の裏で、見つかったもの
私たちがあるクライアントのホームページ改修を進めていたとき、そのサーバの状態を確認する過程で、予想していなかったものを見つけました。そのメールサーバが、海外の複数の発信元から、日常的に大量の不正アクセスを受けていたのです。
手口は「ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)」と呼ばれるもの。メールアカウントのパスワードを、機械的に片っ端から試して侵入を狙う、ありふれた、しかし油断できない攻撃です。実在するアカウントだけでなく、辞書的に推測した無数のユーザー名に対して、休みなく試行が繰り返されていました。
幸い、すべての攻撃は失敗しており、実際に侵入された形跡はありませんでした。パスワードが十分に強く、正規の利用者以外はログインできていなかったのです。しかし、これは「たまたま無事だった」に過ぎません。もし推測されやすいパスワードのアカウントが一つでもあれば、破られていた可能性は十分にありました。
「うちは狙われない」は、通用しない
医療機関の経営者やご担当者と話すと、しばしばこう言われます。「うちは小さなクリニックだから、狙われるようなことはない」と。
しかし現実は違います。メールサーバやウェブサーバへの自動攻撃は、特別に狙われていなくても、インターネット上のあらゆるサーバに“通常運転”として届いています。 攻撃者は特定の医療機関を狙っているのではなく、脆弱なサーバを機械的に探しているだけです。その網に、規模の大小は関係ありません。
そして医療機関の場合、一度メールアカウントが乗っ取られると被害は一気に広がります。患者さんとのやり取りを盗み見られる、院名を騙って外部へ迷惑メールを送られる、そこから患者や取引先への二次被害が生まれる——。情報を預かる立場だからこそ、守りの水準が問われます。
私たちがとった、3層の対処
今回のケースで実施した対処は、大きく3つの層に分かれます。
① 攻撃元を遮断する(止血) まず、進行中の攻撃を止めました。攻撃元のネットワークを特定し、サーバに届く手前で遮断する設定を入れることで、大量の攻撃をその場で停止させました。
② 自動遮断の仕組みを導入する(恒久対策) 遮断した攻撃元以外にも、新しい攻撃者は次々と現れます。そこで、あやしいアクセスを自動的に検知して遮断する仕組みを導入しました。これにより、今後の攻撃は人手を介さずブロックされ続けます。
③ なりすまし対策で、ドメインの信頼を守る 攻撃と並行して、そのドメインを騙る偽メール(フィッシング)も確認されていました。そこで、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)を整備し、院を装った偽メールが受信者に届く前に弾かれやすくするとともに、なりすましの発生状況を継続的に監視できるようにしました。
これらはいずれも、派手な作業ではありません。しかし、動き続けている現場を止めずに、静かに守りを固めるための、確かな一手です。
「作って終わり」にしない、ということ
今回の一件が示しているのは、医療機関の情報インフラは「構築した瞬間がゴールではない」という当たり前の、しかし見落とされがちな事実です。
ホームページを作る、システムを導入する——それは始まりに過ぎません。その後、サーバは日々攻撃にさらされ、証明書は期限を迎え、ソフトウェアは古くなり、運用ルールは形骸化していきます。 守り続ける主体がいなければ、どんなに立派なシステムも、いつか綻びます。
MEDICTは、システムを作るだけの会社ではありません。動き続ける現場を、継続的に守る役割まで引き受けます。医療という、情報の重みが特別に大きい領域だからこそ、私たちは「作って終わり」にしないことを、自らの責務だと考えています。
もし、貴院のサーバやメール、ホームページのセキュリティに少しでも気がかりがあれば、まずは現状を把握することから始めてみてください。私たちは、その第一歩からご一緒します。
MEDICTは、医療機関のホームページ制作・システム導入から、その後のサーバ・メール・セキュリティの保守運用までを一貫してお引き受けします。 「無料サイト診断」では、公開情報のみ・非破壊で、セキュリティやなりすまし対策の状態もあわせて確認いたします。お気軽にご相談ください。